水を熟成させるとは
新しく準備した水槽は水も綺麗で、すぐに飼育を始められるように見えるかもしれませんが、実際には微生物が全くいない環境です。安定した状態の水槽にするには、老廃物を分解して硝酸塩にする窒素循環に不可欠な3種類のバクテリアが十分に含まれていることが必要です。
消毒のための塩素とは別に、水道水には亜硝酸塩も含まれていますが、これは水道管や貯水槽のバクテリアの発生を防ぐために添加されています。亜硝酸塩は人間にとっては無害ですが、水生生物にとっては有害です。残念ながら生き物のいない環境では老廃物は生まれないためバクテリアの発生も期待できません。
水の熟成を早めるために、できれば水槽立ち上げ用バクテリアを加えたり、すでに立ち上げ済の水槽などから少量の水を加えるか、めだかなどのパイロットフィッシュを入れて水槽を準備しましょう。7~10日間ほど水槽の水を循環させれば、ろ過器と底砂の働きで有害物質を中和できるほどのバクテリアの発生を見込めます。
水を熟成させる時は、飼育する個体を入れた時と同じように水槽を作動させてみましょう。照明を使うつもりなら照明を点けます。ろ過器は動かし放しにして、目標の温度を維持します。季節によっては日に当たり水温が上がる場合もありますので温度チェックは重要です。